このページの本文へ

ここから本文

木谷宜弘資料館

主な業績

大学教授・共生の里時代

共生の里 昭和63(1988)年~3年間

四国共生の里入村式と餅つきの様子

「共生」とは相互実現であり、他者実現がなければ自己実現は達成されないという考え方のもと、木谷先生が多くの支援者の協力を得て香川県綾上町の山村につくった、敷地面積1万平方メートルの里。
「自然や人との共生」をコンセプトとし、昭和63年7月19日にスタートした。

最初の活動は、四国四県の若者40名が参加した「四国共生の里づくりワークキャンプ」であり、建物の改修や庭の整地が行われた。
主な活動プログラムを列挙すると、子どもたちが豊かな自然環境の中で遊び学ぶ「子どもわんぱく村」、離村している若い世代の子どもたちがふるさとへ帰り祖父母と交流する「孫の里帰り運動」、野外で上映した「星空映画会」、木谷先生がアドバイザーとなる「ボランティア・コーディネーター塾」、中高年が人生設計を考える「いきいき塾」、木のおもちゃ工房「まんで工房」などがある。
里を訪れた利用者は、家族連れ、団体、児童グループ、障がい(児)者グループ、ボランティアグループなどであり、多彩な交流が行われた。

期間こそ3年間と短かったが、障がい者を含めたスタッフ5名と延べ100余名のボランティア、年間1200余名の利用者たちが共生体験を織り成し、さらに豊かな自然とも共生した。
この「共生の里」がNPO(特定非営利活動促進)法制定の10年前に設立経営されたことは注目に値する。