木谷宜弘プロフィール
Yoshihiro Kitani Archives
全国にネットワークを持つボランティアセンター。
その前進となった「善意銀行」を徳島で生み出した木谷宜弘先生。卓越した想像力と情熱あふれる行動力。そして愛情豊かな包容力で生涯をボランティア活動普及に捧げました。
それは「日本のボランティアの父」と呼ぶべき多大な功績でした。
すべてはボランティア活動を普及させるために
戦後の焼け跡が残る徳島で中学3年生の頃からボランティア活動を始め、以来60余年にわたり日本のボランティア活動の礎を築き、携わってきた木谷宜弘先生。
徳島県社会福祉協議会時代には、現在のボランティアセンターの前身である「善意銀行」を創設し、全国社会福祉協議会では、「ボランティア保険」「福祉協力校」「おもちゃの図書館」など数々の事業を立ち上げました。
さらに、海外へも活動を広げ、アジアへ日本のボランティアを派遣するためのボランティアセンターを開設するなど難民救済活動にも尽力。
大学教授へと転身したのちも、赴任した大学でボランティア情報室を作るなど、多くの人材の輩出に貢献しました。また、フィールドワークの実践である「共生の里」を香川県において3年間運営。その成果として、ボランティアにはマネジメント能力が必要であることを強く意識させました。ボランティアとは、他者と自己が共生する「相互実現の世界」を旅する旅人であると語り、常に現場に立つ実践者として、また良き指導者としてボランティアの育成に生涯を捧げました。